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中央執行委員長メッセージ

 ご安全に 今年の安全衛生の取り組みスローガンは、

『危ないぞ! 相互注意で危険予知
 あなたが守る仲間の安全』

中央執行委員長 濱田 圭

川崎重工労組は、労使共催で毎年2月と7月に安全衛生強化月間を設定し、安全衛生対策に注力しています。上述のスローガンに込められた想いは、一人ひとりの安全意識だけでなく、仲間と一緒に安全を守るという意識を高めることで、より多くの事故や災害を未然に防ぐことができるはずです。基本ルールをしっかりと順守し、不安全行動を見たら放置せず、相互注意のできる職場環境づくりにより一層努めていきましょうということです。
第106回を迎えた今回も、安全衛生活動および健康の保持増進の取り組みを全支部・事業所で全力で推進していきます。
6月末日時点の全災害件数は32件(休業災害14件、不休業災害18件)であり、災害の発生に歯止めがかかりません。今年の災害発生は、過去10年間で最も災害件数が多かった2019年同時期の実績である32件に匹敵する水準です。これら32件の中には、重篤な結果につながるような災害や、重大災害になりかねない災害も含まれています。
働く仲間は、私たちにとっても家族にとってもかけがえのない人です。元気に出社したにもかかわらず、業務中に怪我を負って帰宅することはあってはなりません。
このような災害を未然に防ぐためには、工学的な視点からの対策が不可欠です。特に「本質安全化」の考え方を重視し、災害発生時の作業内容について、「本当にこのやり方で良かったのか」と常に問い直す姿勢が求められます。加えて、「人の注意力」に頼らない「機械に任せる安全」を実現するためにも、「安全投資」を積極的に進める必要があります。
また昨年は、熱中症による休業災害が3件発生しています。熱中症の重篤化を防止するため、労働安全衛生規則が改正され、6月1日から施行されました。熱中症の症状の悪化を防止するために、必要な措置に関する内容や実施手順を事業場ごとにあらかじめ定め、関係作業者に対して周知することが義務付けられています。
作業者は、こまめな水分・塩分補給を行い、少しでも体調に変化を感じたときは、すぐ上司に報告してください。管理監督者のみなさんには、職場巡回での体調確認など報告をしやすい職場環境づくりをお願いします。また、食中毒にも注意が必要です。職場においても食品類の衛生管理に万全を期してください。
最後に、メンタルヘルス対策として、「三掛け運動」(気を掛け、目を掛け、声を掛け)を意識し、職場における心の健康づくりをより効果的に推進おねがいします。

ご安全に